人は誰もが歯のトラブルを抱えると自宅近くや会社近くの歯医者を受診するもの。大抵の場合は一度だけの治療では治らずに継続的な通院が必要となります。そのためにもできるだけ通いやすい、交通の便や自身のスケジュールや利便性の上でも都合の良い歯医者を選ぶ必要があるでしょう。また、最近ではこの歯医者の数も飽和状態といわれており、歯医者なりの経営努力やサービス向上に努めなければ勝ち残っていくことのできない状態が続いています。
そのため、各クリニックでは様々な方策を試行錯誤しながらサービス拡充に努めています。たとえば母親が治療中にお子さんが遊べるようなプレールームを完備していたり、お子さんの虫歯治療の恐怖を少しでも軽減するためのテレビモニターの設置などはもちろん、さらには医師の治療の腕なども痛くない医師というものはすぐに地域に噂が広まり、人気が上昇していくものです。最近では歯医者が単に虫歯治療だけを行うという常識は大きく覆されてきています。たとえば虫歯以前の問題として、虫歯にならないための環境づくりとして定期的な歯のクリーニングを徹底しているところも多く、さらに検診やインプラントや歯のホワイトニング、矯正、そして顎関節なども含めた噛み合わせ相談などを展開しているものも数多くあります。
さらに虫歯の治療中などは逐一カメラで治療の状況を撮影し、それをモニター画面に映し出して解説を行う医師も増えてきています。これは説明責任を全うしているのと同時に、患者が自分の口内で行われていることをきちんと把握することによって信頼関係を結び、なおかつ恐怖からくる痛みを軽減させるという狙いもあります。こういった患者の利便性の拡充を目指した取り組みはさらに大きくなっていくことでしょう。