基本的に歯科医院に通院するのは虫歯の治療が目的の場合が多く、虫歯の治療が完了すれば通院しなくなります。悪いところを治して、良くなれば診察を受ける必要がなくなるからです。歯の場合は口腔内の衛生がポイントなので、虫歯だけでなく歯周病のリスクも把握するようにしましょう。虫歯が完治されて、健康な口腔内環境に整ったときこそ、常に日頃からの衛生を気をつけましょう。
虫歯が完治しても、虫歯を発生させた原因の食生活や生活習慣に変化がなければ、虫歯が再発する可能性が高いです。虫歯の再発だけでなく、歯周病のリスクが高くなってしまう場合もあります。虫歯を治したからこそ、次の虫歯の再発防止と、歯周病リスクを低減させるための予防歯科を検討しましょう。悪いところがあるから診察してもらうのではなく、悪くならないように診察し続けてもらうスタイルになります。
一回あたりの診察時間が短く済みますし、費用も低額です。地域によっては行政による補助や助成によって、500円のワンコイン診療サービスとして口腔内衛生チェックを推奨しています。虫歯が完治していれば、半年に一回の診察でも充分に機能しますし、歯周病のリスクが低いと判断されれば一年に一回の診察で機能します。通っている歯科医院があれば、そのまま予防歯科として通院し続けるのが低コストでお得です。
新しい医院に変更すると、最初の診療で写真撮影が行なわれるからです。歯と顎のレントゲン写真なので、撮影料金が必要になります。歯科ごとに必要になる手続きとも言えます。同じ医院に通い続ける場合は、よほどの事情が発生しない限りは再撮影は行なわれません。
予防歯科で口腔内の環境を衛生的に維持できていれば、虫歯が再発しにくくなり、歯周病リスクも低減されますので、あらためて写真撮影しなくても診察できるからです。虫歯が完治したからと言って、そのまま何年間も診察を受けずにいると、虫歯の再発や歯周病リスクの高まりにより、口腔内環境が悪化している場合があります。口腔内環境が悪化していると判断されれば、歯の神経のチェックや、歯茎の健康度と、歯周病菌が顎や骨格にまで到達していないかをチェックするためにレントゲン撮影が必要になります。レントゲン写真撮影では、歯の神経の有無の確認だけでなく、歯周病菌が歯茎や骨格に悪影響を与えていないかを視覚的に確認できるのがメリットです。
日頃から予防歯科に通院しておくと、レントゲン写真撮影をしなくても診療できるメリットがあります。虫歯と異なり歯周病は本人が自覚しにくい要素があります。口腔内環境は、鏡だけでは把握しにくい場所なので、医師による診察で初めて判明する要素が多いのが特徴です。鏡を自分で見たときに、歯が白くて口のなかが健康そうに見えても、奥歯の裏側に虫歯が発生していたり、歯茎が歯周病菌によるダメージを受けている場合があります。
定期的に口の中を診察してもらうのが予防歯科の基本スタイルです。悪いところがなければないほうが良い、と判断できます。病院へ通う理由は、たいていの場合は悪い場所や不安な箇所が自覚されるからですが、口腔内環境の場合は悪くなくて良いですし、不安や心配が本人になくて良いのが特徴です。痛くもなく、食事に不都合もなく、口臭も気にならない、とても衛生的に維持管理できている人こそが、万が一のために診察してもらって将来的な歯周病リスクを低減させるのが狙いです。
最終的には、老後に自分の歯が何本残っているかがポイントになります。場合によっては、親知らずと呼ばれる奥歯を維持したままでいるほうが、歯を健康に残し続けられる場合もあります。奥歯は自分では確認しづらい場所なので、医師に診察してもらうのが最適ですし、親知らずの維持に関しても医師とのコミュニケーションが重要になります。親知らずと呼ばれる奥歯は、抜いてしまったほうが良いと判断されるケースが多いです。
親知らずは奥歯というよりも、奥歯のさらなる奥歯という場所に位置しているため、ハブラシで磨くのがきわめて困難な肌からです。歯磨きで衛生的に維持管理しにくい歯なので、むしろ抜歯してしまったほうが、日頃の歯磨きはスムーズになりますし、虫歯のリスクも低減します。虫歯を経験した人の中には、親知らずよりも違う歯の方が虫歯菌によって黒くなってしまう場合がありますので、必ずしも親知らずだけが虫歯のリスクが高いとは限りません。個人差がありますから、医師とのコミュニケーションが不可欠です。
予防歯科の医師は、健康な状態で歯を残す目的を持っていますので、必ずしも最初から親知らずを抜歯しようと提案しない可能性があります。偏見や常識にとらわれずに、まずは医師とコミュニケーションを心掛けましょう。虫歯を治療しているときは、コミュニケーションの時間そのものが短いのですが、予防歯科が目的で診察を受ければ時間は充分に確保できます。悪い場所がなく手治療の必要がないからこそ、コミュニケーションの時間が長くなり、どのように心掛けたり意識していれば口腔内環境を健康に維持できるのか学べます。
虫歯や歯周病に至らない状態でも、歯と歯茎が汚れている場合があります。歯周病ポケットと呼ばれる箇所は、歯と歯茎との間に存在している空間です。歯と歯茎との間に存在している空間は、目では確認しづらいのですが、診察器具を使用すると簡単に目視確認できます。歯周病ポケットは歯茎の肉部分に該当するので、柔らかな肉を優しくそっとめくるようにして診察します。
丁寧な歯磨きを心掛けている人でも、食べかすが残っている場合があります。歯茎の汚れを恥ずかしく感じる人は、診療中に歯磨きのコツを相談してみましょう。予防歯科では、歯磨き区におけるブラッシングの方法と効果も提示しているからです。同じ歯ブラシを使用していても、人によって使用方法が異なりますし、同じ歯ブラシで同じ歯磨き粉を使用している家族同士でも、虫歯や歯周病になってしまう場合と、全くならない場合があります。
虫歯や歯周病になってしまうかどうかの分岐点が、歯ブラシによるブラッシングの方法と言っても過言ではありません。丁寧に優しくブラッシングするのが基本スタイルです。歯茎を傷めないように、やわらかいタイプの毛並みで作られている歯ブラシを使用したほうが、ブラッシング効果は高くなります。予防歯科では歯ブラシを販売している場合も多いです。
歯ブラシの硬さに注目しましょう。ブラッシングの効果を高めるのは、やわらかい毛並みの歯ブラシです。もちろん個人的な好みで硬い毛並みの歯ブラシを使用しても良いのでいすが、使い方によっては歯の表面を削ってしまいます。歯茎に強く当てれば、歯周病でない人でも出血してしまいます。
もしも歯周病菌が口腔内環境に存在していれば、出血箇所から体内に菌が侵入してしまうリスクにもなります。歯周病菌そのものが存在しているからと言って、すぐにリスクが高まるわけではありませんし、多少の出血があっても不安に感じなくても良いのですが、歯科医師に判断してもらうのが確実です。風邪による体調不良が続いていると、歯茎が腫れやすくなっていて、やわらかめの歯ブラシでも出血してしまう場合もあります。予防歯科に通院していると、心配しなくても良い出血かどうかも適切に判断されます。
予防歯科を診察すると、歯周病菌に対して抗菌力の発揮されるキシリトールを塗布してもらえる場合が多いのもメリットです。歯磨きが上達して、口腔内環境が衛生的に維持されていれば、医師からも誉められます。あくまでも予防が目的なのが予防歯科の最大の特徴です。渋谷の歯科のことならこちら